安さで選んで大丈夫?美容皮膚科と皮膚科の費用相場を徹底比較!
はじめに
「ニキビを治したいけど、皮膚科と美容皮膚科、どっちが安く済むの?」「シミ取りって、保険が効くって本当?」
お肌の悩みは尽きないものですが、治療にかかる費用は、クリニックの種類によって大きく異なります。特に、美容皮膚科と皮膚科では、その料金体系に根本的な違いがあるため、事前に知っておかないと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになりかねません。
この記事では、美容皮膚科と皮膚科の費用相場がなぜ違うのか、そしてそれぞれの治療でかかる費用の目安を、分かりやすく徹底比較します。
1. 費用を分ける大きな違い:「保険診療」と「自由診療」
美容皮膚科と皮膚科の費用相場を分ける最大の要因は、「保険診療」か「自由診療」かという点です。
保険診療(皮膚科が主):
対象: 病気や怪我の治療が目的です。
特徴: 国が定めた治療や薬にのみ適用され、自己負担額は原則3割(年齢などにより変動)です。
例: アトピー性皮膚炎、ニキビ、湿疹、かぶれなど、病気と診断された場合の治療。
費用相場: 初診料、再診料、処方薬代、処置代などを含めて、数百円〜数千円程度で済むことが多いです。
自由診療(美容皮膚科が主):
対象: 治療ではなく、美容目的の施術や処置が目的です。
特徴: 全額自己負担となります。クリニックが独自に料金を設定するため、同じ施術でもクリニックによって料金が大きく異なります。
例: シミ取りレーザー、ボトックス、ヒアルロン酸、医療脱毛など。
2. 症状・悩み別の費用相場比較
ここからは、具体的な症状ごとに、美容皮膚科と皮膚科でかかる費用の目安を比較してみましょう。
ニキビ治療
皮膚科(保険診療):
費用相場: 1回の診察+処方薬代で1,000円〜3,000円程度。
内容: 塗り薬や飲み薬の処方、面ぽう圧出(ニキビの芯を押し出す処置)。
美容皮膚科(自由診療):
費用相場: 1回10,000円〜数万円。
内容: ピーリング、レーザー治療、ダーマペン、イオン導入など。より積極的で即効性のある治療が受けられます。
シミ治療
皮膚科(保険診療):
費用相場: シミの種類によっては保険適用外。薬の処方などで数千円〜。
内容: 肝斑(かんぱん)など、一部のシミ治療薬は保険適用になる場合があります。
美容皮膚科(自由診療):
費用相場: 1回のレーザー治療で10,000円〜数万円。シミの大きさや数、治療回数によって料金は大きく変動します。
内容: Qスイッチレーザー、ピコレーザー、光治療(IPL)など。
シワ・たるみ治療
皮膚科(保険診療):
費用相場: 基本的に保険適用外です。
美容皮膚科(自由診療):
費用相場: ボトックス注射1箇所10,000円〜、ヒアルロン酸注入1本50,000円〜。
内容: 注射治療の他に、HIFU(ハイフ)などのリフトアップ治療もあります。
まとめ:賢いクリニックの選び方
料金相場だけを比較すると、皮膚科のほうが安価に感じられるかもしれません。しかし、どちらを選ぶべきかは、**あなたの「目的」**によって異なります。
「病気」を治したい、まずは安く相談したい:
皮膚科を受診しましょう。保険診療なので、安心して治療を始められます。
「美容」目的で、より高い効果を求める:
美容皮膚科がおすすめです。自由診療なので費用はかかりますが、その分、最新の治療や専門性の高い施術を受けられます。
まずは、自分の悩みが「病気」なのか「美容」なのかを明確にしてから、クリニックを選ぶことが、費用面での失敗を防ぐ一番のポイントです。