美容皮膚科は医療機関?エステとの違いを徹底解説!
「美しくなりたい!」と思ったとき、美容皮膚科とエステ、どちらに行けばいいのか迷ったことはありませんか? どちらも美容に関する施術を行っていますが、実はその役割やできることには大きな違いがあります。
一番のポイントは、美容皮膚科が「医療機関」であるのに対し、エステはそうではないということです。この違いが、施術の内容や安全性に大きく関わってきます。
今回は、美容皮膚科とエステの違いを分かりやすく解説します。
1. 美容皮膚科は「医療行為」ができる場所
美容皮膚科は、国が定める医療機関です。そのため、医師や看護師といった国家資格を持つ医療従事者だけが、医療行為を行うことができます。
具体的には、以下のような「医療行為」が行えます。
医療機器の使用: 出力の高い医療レーザー脱毛機器や、HIFU(ハイフ)などのリフトアップ機器など、国から医療機器として承認された機器を使用できます。これらの機器は、医師の監督の下でしか使用が許可されていません。
医薬品の処方: シミやニキビの治療に用いる内服薬や外用薬、美容点滴など、医師の診察に基づいて医薬品を処方できます。
注射や手術: ボトックス注射、ヒアルロン酸注入、脂肪溶解注射、美容外科手術など、体にメスを入れたり、針を刺したりする行為は全て医療行為です。
美容皮膚科では、これらの医療行為によって、根本的な肌質の改善や、より高い美容効果を目指します。例えば、「シミを確実に薄くしたい」「ニキビ跡を治したい」といった、**「治療」**としての目的が強い場合に適しています。
万が一、施術中にやけどなどの肌トラブルが起きた場合でも、医師がその場で適切な処置や薬の処方を行ってくれるという安心感があります。
2. エステは「美容」を目的としたサービス
一方、エステティックサロンは、医療機関ではありません。エステティシャンは、美容に関する民間資格を持つ人がほとんどで、医療行為を行うことは法律で禁じられています。
エステで受けられる主な施術は、以下のようなものです。
美容機器の使用: マッサージ効果や血行促進、肌の保湿を目的とした美容機器を使用します。医療機器ほどの出力はないため、肌への負担は少ないですが、効果も緩やかです。
手技によるマッサージ: フェイシャルマッサージやボディマッサージなど、手や指を使った施術で、リラクゼーション効果や血行促進、むくみの改善などを促します。
化粧品によるケア: クレンジング、パック、保湿など、サロン専売の化粧品を使って肌のコンディションを整えます。
エステは、リラックスしながら肌の調子を整えたい、癒やされたいといった**「美容」や「リフレッシュ」**を目的とした場所です。「日々の疲れを癒やしたい」「プロの施術で肌のハリを取り戻したい」といった場合にぴったりです。
美容皮膚科とエステ、目的で使い分けるのが正解!
美容皮膚科とエステのどちらを選ぶかは、**あなたの「目的」**によって決めるのが一番です。
比較ポイント | 美容皮膚科(医療機関) | エステティックサロン |
目的 | 治療、根本的な改善、高い効果 | 美容、リフレッシュ、癒やし |
施術者 | 医師、看護師(国家資格) | エステティシャン(民間資格) |
施術内容 | 医療行為<br>(レーザー、注射、手術、医薬品処方など) | 美容行為<br>(マッサージ、美容機器、化粧品など) |
使用機器 | 医療機器(高出力) | 美容機器(低出力) |
安全性 | 医師が常駐しており、トラブル対応可能 | トラブル時は自己責任で病院に行く必要がある |
費用 | 高額なことが多い(自由診療) | 比較的リーズナブルなことが多い |
「とにかくこのシミを消したい!」という明確な悩みがあるなら美容皮膚科、「お肌のメンテナンスをしながら癒されたい」と思うならエステ、というように使い分けてみましょう。
両方の良さを知って、賢く美しさを手に入れてくださいね!