ニキビはもう卒業!思春期と大人のニキビ治療、皮膚科と美容皮膚科の正しい選び方
ニキビは、多くの人が一度は経験する肌の悩みですよね。
「思春期は時間が経てば治ったのに、大人になってからのニキビはしつこくて…」
そう感じている方は多いのではないでしょうか。実は、思春期と大人ニキビは、できる原因も治療法も全く異なります。
この記事では、思春期ニキビと大人ニキビの違いを徹底的に解説し、それぞれの悩みに応じた皮膚科と美容皮膚科の賢い選び方をご紹介します。適切な治療で、ニキビのないツルツル肌を手に入れましょう!
1. 思春期ニキビと大人ニキビ、何が違う?
まずは、それぞれのニキビの根本的な違いを理解することが、適切な治療への第一歩です。
思春期ニキビ:皮脂の過剰分泌が原因
思春期は、成長ホルモンの影響で皮脂腺が活発になり、過剰な皮脂が分泌されます。これが毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となるアクネ菌を増殖させます。
主な場所: Tゾーン(おでこ、鼻)
特徴: 全体的にニキビができやすく、テカリが目立つ。
大人ニキビ:複数の原因が絡み合う
大人ニキビは、皮脂の過剰分泌だけでなく、様々な要因が複雑に絡み合って発生します。
主な原因: 乾燥、ストレス、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れ、食生活の偏り、間違ったスキンケアなど。
主な場所: Uゾーン(あご、フェイスライン)や口周り
特徴: 同じ場所に繰り返しできやすく、治りにくい。
このように、原因が異なるため、治療法も変える必要があるのです。
2. 治療の目的:皮膚科と美容皮膚科の違い
ニキビ治療において、一般皮膚科と美容皮膚科は異なる目的を持っています。
一般皮膚科:ニキビという「病気」を治す
一般皮膚科は、ニキビという「病気」そのものを治療することが目的です。
対象: 炎症を起こした赤ニキビ、化膿した黄ニキビなど。
メリット: 健康保険が適用されるため、費用を抑えて治療を受けられます。
治療法: 塗り薬や飲み薬の処方が主となります。
美容皮膚科:ニキビと「ニキビ跡」を治し、美肌を目指す
美容皮膚科は、ニキビそのものの治療に加え、ニキビ跡や肌質そのものを根本的に改善し、美肌を目指すことが目的です。
対象: 繰り返しできるニキビ、ニキビ跡の赤み・色素沈着、クレーターなどの凹凸。
メリット: 最新の医療機器を用いた治療法が豊富にあり、より高い効果が期待できます。
治療法: 内服薬や外用薬に加え、ピーリングやレーザー治療など様々な施術を組み合わせて治療を行います。
3. 具体的な治療方法:思春期と大人、それぞれの選択肢
思春期ニキビ:まずは皮膚科へ
思春期ニキビの多くは、皮膚科で処方される保険適用の治療薬で改善が期待できます。
保険適用外用薬: ベピオゲル、ディフェリンゲル、エピデュオゲルなど。皮脂の分泌を抑えたり、毛穴の詰まりを改善する効果があります。
飲み薬: 抗生物質など。炎症がひどい場合に処方されます。
これらの薬で改善が見られない場合や、ニキビ跡が残ってしまった場合は、美容皮膚科での治療を検討すると良いでしょう。
大人ニキビ:美容皮膚科での総合的な治療がおすすめ
大人ニキビは原因が複雑なため、薬の処方だけでは根本的な解決が難しい場合があります。美容皮膚科では、複数の原因にアプローチする総合的な治療が可能です。
ケミカルピーリング: 古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを正常化させます。ニキビの予防や改善に効果的です。
レーザー治療: ニキビ跡の赤みや色素沈着を薄くしたり、コラーゲンの生成を促してクレーターを改善します。
ダーマペン: 肌に微細な穴を開け、肌の自然治癒力を高めることで、ニキビ跡の凹凸を改善します。
内服薬: ニキビの原因となるホルモンバランスの乱れを整える薬や、肌の代謝を促すビタミン剤など、個別の原因に合わせて処方されます。
まとめ
ニキビ治療を成功させるためには、ご自身のニキビのタイプと目的に合わせてクリニックを選ぶことが重要です。
思春期ニキビ: まずは一般皮膚科で、保険診療の治療を受けましょう。
大人ニキビ: 原因の根本解決やニキビ跡の治療もしたい場合は、美容皮膚科で専門的な治療を検討しましょう。
どちらのクリニックに通うにしても、医師とよく相談し、納得のいく治療法を見つけることが、美肌への一番の近道です。