もう迷わない！美容皮膚科と皮膚科、薬代・施術代の賢い選び方

「ニキビを治したい」「肌をきれいにしたい」そう思ったとき、まず思い浮かぶのが「皮膚科」や「美容皮膚科」ですよね。でも、この二つの違い、実はよく知らないという方も多いのではないでしょうか？

「美容皮膚科って高いんでしょ？」「普通の皮膚科で治るならそれがいいな…」そんな風に悩んで、どちらに行けばいいか迷ってしまいますよね。

この記事では、美容皮膚科と皮膚科の薬代や施術代の違いを、初心者の方でも分かりやすく解説します。あなたの悩みにぴったりのクリニックを見つけるためのヒントが満載ですよ！

まず、一番大きな違いは「目的」にあります。

皮膚科：ニキビや湿疹、アトピー性皮膚炎など、病気の治療を目的としています。健康保険が適用される診療が中心です。
美容皮膚科：シミ、しわ、たるみ、毛穴の開きなど、美容的な悩みの改善を目的としています。こちらは基本的に健康保険が適用されず、全額自己負担となる「自由診療」が中心です。

この「保険適用か、そうでないか」という違いが、薬代や施術代に大きく影響してきます。

「薬」と一口に言っても、保険適用かそうでないかで、その費用は大きく変わってきます。

【皮膚科の薬代】

皮膚科で処方される薬は、アトピー性皮膚炎の塗り薬や、重度のニキビに対する内服薬など、病気の治療を目的としたものがほとんどです。これらの薬代は、健康保険が適用されるため、自己負担額は原則として3割です。

例えば、ニキビ治療によく使われる塗り薬「ベピオゲル」や「ディフェリンゲル」などは、保険適用なので薬局で支払う金額はそこまで高額にはなりません。診察料を含めても、数百円から数千円程度で済むことがほとんどです。

【美容皮膚科の薬代】

一方、美容皮膚科で処方される「美肌」や「美白」を目的とした飲み薬や塗り薬は、自由診療となります。代表的なものに、ハイドロキノンクリームや、ビタミンC、トラネキサム酸などの内服薬があります。

これらは全額自己負担なので、皮膚科で同じ成分の薬が処方される場合と比較すると、高額になる傾向があります。

この違いを理解しておくと、「なんで同じような薬なのにこんなに値段が違うの？」という疑問が解消されますね。

施術代については、さらに美容皮膚科と皮膚科の差が明確になります。

【皮膚科の施術代】

皮膚科でも簡単な処置や施術が行われることがあります。例えば、ニキビの圧出（ニキビの芯を出す処置）や、いぼの液体窒素療法などは、健康保険が適用されるケースが多いです。そのため、一回の費用はそこまで高額にはなりません。

【美容皮膚科の施術代】

美容皮膚科の施術は、主に美容目的で行われるため、全額自己負担となります。シミ取りレーザー、ピーリング、ヒアルロン酸注射、ボトックス注射、脱毛レーザーなど、多岐にわたります。

これらの施術費用は、クリニックや施術内容、機器の種類によって大きく異なりますが、数千円から数十万円と幅広いです。例えば、顔全体のシミ取りレーザー治療だと、1回数万円かかることも珍しくありません。

美容皮膚科と皮膚科は、どちらが優れているということではなく、あなたの悩みに応じて使い分けることが重要です。

まずは皮膚科へ！
- 「ニキビがひどくて炎症を起こしている」
- 「アトピー性皮膚炎の症状が出ている」
- 「かぶれや湿疹が治らない」
- など、「病気」としての症状が疑われる場合は、まず皮膚科を受診しましょう。保険診療でしっかり治療してもらうのが基本です。
こんな時は美容皮膚科も視野に！
- 「ニキビ跡のクレーターを改善したい」
- 「顔全体のシミやくすみをなくして、肌をトーンアップしたい」
- 「小じわやたるみを改善して若々しくなりたい」
- など、「美容」を目的とした改善をしたい場合は、美容皮膚科が選択肢となります。

まとめると、美容皮膚科と皮膚科の薬代・施術代の違いは、**「健康保険が適用されるか、全額自己負担か」**という点に集約されます。

「とりあえず診察してもらって、保険でできるならそれがいいな」という方は、まずは皮膚科を受診してみましょう。その上で、より美容的なアプローチをしたいと思ったら、美容皮膚科のカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。

この記事が、あなたの美容と健康の悩みを解決する一助となれば嬉しいです。