皮膚科で扱う「病気としての症状」一覧:原因と特徴を徹底解説


肌のトラブルは生活の質にも大きく影響します。赤み、かゆみ、かさつきなどの症状は軽く見がちですが、皮膚科で扱う病気のサインであることも少なくありません。ここでは、皮膚科で診察される主な症状と代表的な病気、特徴や原因を一覧で分かりやすく解説します。


1. 発疹・赤み(丘疹・紅斑)

  • 症状の特徴
    小さな赤いぶつぶつ、広範囲の赤み、斑点状の発疹など。

  • 代表的な病気

    • 湿疹・アトピー性皮膚炎

    • 蕁麻疹(じんましん)

    • 接触皮膚炎

    • 乾癬(かんせん)

  • 注意点
    発疹が急に広がる、かゆみが強い場合は早めの受診が必要です。


2. かゆみ(痒疹)

  • 症状の特徴
    皮膚がムズムズして掻きたくなる、掻くと赤くなる。

  • 代表的な病気

    • アトピー性皮膚炎

    • 蕁麻疹

    • 湿疹・皮膚炎

    • 水虫(足白癬)

  • 注意点
    強いかゆみが続く場合、皮膚の炎症や感染症が原因のこともあります。


3. かさつき・乾燥(乾皮症)

  • 症状の特徴
    肌が粉をふいたように乾燥する、ひび割れが起きる。

  • 代表的な病気

    • 乾燥肌(ドライスキン)

    • アトピー性皮膚炎

    • 高齢者の乾皮症

  • 注意点
    保湿不足だけでなく、内臓疾患や栄養不足が関係することもあります。


4. 水ぶくれ・膿疱(小水疱・膿疱)

  • 症状の特徴
    透明な水ぶくれや膿を持った小さな膨らみ。

  • 代表的な病気

    • 水痘(水ぼうそう)

    • 帯状疱疹

    • 接触皮膚炎による水疱

    • 細菌感染症(膿疱症)

  • 注意点
    水ぶくれが広範囲に及ぶ場合や痛みを伴う場合は、感染症の可能性があります。


5. しこり・腫瘤(結節・腫瘍)

  • 症状の特徴
    皮膚の下に硬いしこりやふくらみがある。

  • 代表的な病気

    • 皮膚良性腫瘍(脂肪腫など)

    • 悪性腫瘍(皮膚がん)

    • ほくろ(色素性母斑)

  • 注意点
    しこりが急に大きくなる、色が変わる場合は早めの診察が必要です。


6. 色素異常(白斑・黒ずみ・赤み)

  • 症状の特徴
    皮膚の一部が白くなったり、茶色や黒っぽく変色する。

  • 代表的な病気

    • 白斑(しろなまず)

    • 日光性色素斑(シミ)

    • メラノーマ(皮膚がんの一種)

  • 注意点
    急に増えたり形が不規則な場合は要注意です。


7. 爪や髪の異常

  • 症状の特徴
    爪がもろくなる、変色する。髪が抜ける、細くなる。

  • 代表的な病気

    • 爪真菌症(水虫の一種)

    • 円形脱毛症

    • 栄養不足やホルモン異常

  • 注意点
    皮膚だけでなく爪や髪の変化も皮膚科で診察可能です。


8. まとめ

皮膚科で扱う症状は多岐に渡りますが、共通して言えるのは、早期に適切な診察を受けることが改善の近道ということです。

  • 赤み・かゆみ → 湿疹、アトピー、蕁麻疹など

  • かさつき → 乾燥肌、乾皮症

  • 水ぶくれ → 水痘、帯状疱疹、感染症

  • しこり → 腫瘍の可能性

  • 色素異常 → 白斑、シミ、皮膚がん

  • 爪・髪の異常 → 真菌症、脱毛症

症状が軽くても長引く場合は、自己判断せずに皮膚科で診てもらうことが大切です。