【意外と知らない】美容皮膚科と一般皮膚科の「支払い方法」の大きな違いとは?


お肌の悩みがあるとき、「皮膚科」と「美容皮膚科」、どちらに行けばいいか迷いますよね。治療内容や保険適用の有無が違うことは知っていても、実は**「お会計の仕方(支払い方法)」**にも大きな違いがあることをご存知でしょうか?

特に高額になりがちな美容医療を受ける際には、この支払い方法の違いがとても重要になります。この記事では、美容皮膚科と一般皮膚科それぞれの支払い方法のルールと、かしこく利用するためのポイントを分かりやすく解説します。

1. 一般皮膚科の支払い方法:原則は「現金」払い

一般的な皮膚科でニキビや湿疹、アトピーなどの病気を治療する場合、基本的には**「健康保険が適用される診療(保険診療)」**となります。

この保険診療におけるお会計のルールは、多くの医療機関で共通しています。

保険診療の基本ルール

支払い方法利用可否理由・背景
現金◎(基本)医療機関側の手数料負担や、行政指導の兼ね合いで、現在も多くのクリニックで現金払いが基本とされています。
クレジットカード△(使用不可が多い)保険診療は単価が低く、カード決済の手数料負担が大きいため、導入していないクリニックが多数です。
電子マネー/QRコード決済△(使用不可が多い)クレジットカードと同様に、手数料の問題から導入されていないことが多いです。

このように、一般皮膚科の保険診療は、基本的に**「現金一括払い」**が主流です。いざという時に手持ちの現金が足りず慌てないよう、受診する際は診察料・薬代を見越した現金を用意しておくのが安心です。

ただし、一部の大きな病院や、キャッシュレス決済を導入している新しいクリニックでは、保険診療でもクレジットカードを使える場合があります。事前にクリニックのホームページで確認してみましょう。

2. 美容皮膚科の支払い方法:選択肢が豊富で「柔軟性」が高い

一方、シミ取りレーザーやヒアルロン酸注射、医療脱毛など、美しさを目的とした治療を行う美容皮膚科は、原則として**「保険適用外の自由診療(自費診療)」**となります。

自費診療は、治療費が全額自己負担となるため、費用が高額になりがちです。そのため、患者さんの支払い負担を軽減し、継続的な治療をサポートするために、多様な支払い方法が用意されているのが大きな特徴です。

自由診療で利用できる主な支払い方法

支払い方法特徴・利用時のポイント
現金ほとんどのクリニックで利用可能です。
クレジットカード◎(利用可が主流)。ほとんどの美容皮膚科で、各種カード(VISA、Masterなど)の利用が可能です。一括払いのほか、分割払いやリボ払いが選べるクリニックも多いです。
医療ローン◎(高額治療向け)。美容医療の費用を分割で支払うための専用のローンです。クレジットカードよりも低金利で、長期の分割払いが可能なケースが多いです。
デビットカード/電子マネークリニックによりますが、導入されていることも増えています。

特に知っておきたい「医療ローン」と「クレジットカード分割払い」の違い

美容皮膚科で高額な施術を受ける場合、支払い方法の選択は特に重要です。代表的な二つの分割払い方法を比較してみましょう。

項目医療ローン(メディカルローン)クレジットカード分割払い
金利・手数料比較的低金利な傾向がある比較的高金利な傾向がある
支払い回数長期(最大60回以上など)の分割が可能カード会社やクリニック規定による(最大24回程度が多い)
審査あり。専門の信販会社による審査が必要で、時間がかかるなし(ただしカードの利用限度額内での利用となる)
利用のしやすさ契約手続きに手間がかかるが、高額利用に向く手軽に利用できるが、利用限度額に注意が必要

💡ポイント

総支払額を抑えたい、または超長期で返済したい場合は医療ローンを。

すぐに施術を受けたい、または手軽に分割したい場合はクレジットカード分割払いを選ぶのがおすすめです。

3. 保険診療と自由診療が混在する場合の支払い方法

近年、「皮膚科」と「美容皮膚科」の両方を併設しているクリニックも増えています。このようなクリニックで、保険診療と自由診療を同時に受けた場合、支払い方法がどうなるか疑問に感じる方もいるでしょう。

この場合、会計は基本的に**「合算」されますが、支払い方法の選択肢は「自由診療のルール」**に準じることが多いです。

混合診療の支払い例

  1. 保険診療(ニキビの炎症止め): 3割負担で1,500円

  2. 自由診療(ニキビ跡のレーザー): 15,000円

  3. 合計: 16,500円

この合計額16,500円に対して、クリニックがクレジットカード決済を導入していれば、カードでまとめて支払うことが可能です。多くの美容皮膚科を併設するクリニックでは、この自費診療のおかげでキャッシュレス決済を導入しているため、保険診療の支払いもクレジットカードでできる場合が多くなります。

まとめ:かしこいクリニック選びのために

比較項目一般皮膚科(保険診療)美容皮膚科(自由診療)
基本的な支払い現金一括払いが主流現金・クレジットカードが主流
分割払いの有無不可(現金のみのため)(カード分割、医療ローンが充実)
高額決済への対応特になし医療ローンなど選択肢が豊富

皮膚科と美容皮膚科の支払い方法の最大の違いは、**「キャッシュレス決済や分割払いの柔軟性」**にあります。

ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、どのような支払い方法に対応しているかを事前に確認することは、後悔のない治療を進めるための大切なステップです。「高額な施術を受けたいけれど、一度に払うのは難しい」という方は、医療ローンやクレジットカードの分割払いについて、カウンセリング時に積極的に相談してみましょう。