ニキビを治したい!皮膚科と美容皮膚科の治療薬、効果の違いと選び方
「ニキビが治らない…」
そんなふうに悩んで、皮膚科に行くべきか、美容皮膚科に行くべきか迷っていませんか?
ニキビ治療は、どちらのクリニックでも受けることができますが、実は処方される**「治療薬」や「治療方針」**に違いがあります。
この違いを理解しておかないと、「思ったような効果が出なかった…」と後悔してしまうかもしれません。今回は、ニキビを根本から治すために、皮膚科と美容皮膚科の治療薬の違いを徹底的に比較し、あなたのニキビの症状に合わせた最適な選び方を分かりやすく解説します。
皮膚科のニキビ治療薬:保険診療がメイン
皮膚科は、ニキビを**「皮膚の病気」**として捉え、保険適用内の治療薬を処方します。
主な治療薬
外用薬:
ディフェリンゲル、ベピオゲル、エピデュオゲル: 毛穴の詰まりを改善し、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑える効果があります。
抗生物質(アクアチーナゲルなど): 炎症を起こしている赤ニキビの治療に用いられます。
内服薬:
抗生物質: 炎症がひどい場合や、広範囲にニキビがある場合に処方されます。
ビタミン剤: 肌のターンオーバーを正常化させる目的で処方されることがあります。
メリットとデメリット
メリット:
費用が安い: 健康保険が適用されるため、費用を気にせず治療を続けられます。
安心感: 医師の診断に基づいた、科学的根拠のある治療を受けられます。
デメリット:
即効性がない: 効果が出るまでに時間がかかり、根気強く治療を続ける必要があります。
ニキビ跡のケアは対象外: 炎症を起こしているニキビの治療が中心で、ニキビ跡の改善には保険適用外の治療が必要になることが多いです。
美容皮膚科のニキビ治療薬:自由診療で「美容」も視野に
美容皮膚科は、ニキビを「病気」として捉えるだけでなく、**「肌を美しく見せる」**という美容の観点からも治療を行います。
主な治療薬
自費診療の外用薬:
保険診療の薬では改善が見られない場合に、より高い効果が期待できる塗り薬を処方されることがあります。
内服薬:
ビタミン剤、漢方薬: ニキビの原因となる体質を改善するための内服薬を処方されることがあります。
施術による治療
美容皮膚科では、薬だけでなく、以下のような施術を組み合わせてニキビを治療します。
ケミカルピーリング:
古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促進することで、毛穴の詰まりを防ぎ、ニキビのできにくい肌に導きます。
レーザー治療:
ニキビ跡の色素沈着や、クレーター状になった凹みを改善する目的で行われます。
光治療(フォトフェイシャルなど):
ニキビの原因菌を殺菌したり、肌の炎症を抑えたりする効果が期待できます。
メリットとデメリット
メリット:
即効性が期待できる: 施術と薬を組み合わせることで、短期間での改善が期待できます。
ニキビ跡も同時にケアできる: ニキビの治療と同時に、ニキビ跡の治療も行えます。
デメリット:
費用が高額: 自由診療となるため、費用は全額自己負担となり、高額になることが多いです。
結局どっちがいいの?選び方のポイント
まずは「皮膚科」から始める
軽度〜中程度のニキビであれば、まずは皮膚科で保険診療の治療を受けるのがおすすめです。
費用を抑えながら、安全で確実な治療を続けることができます。
「ニキビ跡」や「重度のニキビ」なら美容皮膚科も視野に
皮膚科の治療でなかなか改善が見られない場合や、ニキビ跡も一緒に治したい場合は、美容皮膚科の受診を検討してみましょう。
費用はかかりますが、より早く、根本的な改善を目指すことができます。
まとめ:あなたのニキビの「原因」に合わせた治療を
皮膚科と美容皮膚科は、それぞれ異なるアプローチでニキビを治療しています。
あなたのニキビが、
「炎症」が中心なら、皮膚科
「ニキビ跡」や「根本的な肌質改善」なら、美容皮膚科
というように、ご自身のニキビの症状に合わせてクリニックを選ぶことで、より効果的な治療を受けることができます。