赤ら顔のレーザー治療は皮膚科でもできる?【保険適用・費用・効果を徹底解説】
鏡を見るたびに頬や鼻が赤く見える…。
「赤ら顔」はメイクでも隠しにくく、対人関係や自信にも影響します。
そんな悩みを解決する治療として注目されているのが「レーザー治療」。
でも気になるのは、
「赤ら顔のレーザー治療って、普通の皮膚科でもできるの?」
「美容皮膚科じゃないと受けられないの?」
という疑問ではないでしょうか。
この記事では、皮膚科・美容皮膚科それぞれで受けられる赤ら顔治療の違いや、
保険適用の可否・費用・効果・治療機器の種類をわかりやすく解説します。
◆ 赤ら顔の原因とは?レーザーで治るタイプと治らないタイプ
まず大切なのは、「赤ら顔」と一言でいっても原因がさまざまだということ。
主な原因は次のように分類されます。
原因 | 特徴 | 主な治療法 |
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毛細血管拡張症 | 頬や鼻に赤い線状の血管が見える | レーザー治療・光治療 |
酒さ(しゅさ) | 慢性的な赤み+炎症+ニキビ様症状 | 内服薬・外用薬・レーザー |
敏感肌・炎症性赤み | スキンケア刺激や乾燥 | 保湿・薬用ケア |
ニキビ跡の赤み | 炎症後の血管拡張 | レーザー・光治療 |
このうち、血管の拡張が原因の赤ら顔にはレーザー治療が効果的です。
逆に、アトピーや酒さの急性期など、炎症性の赤みはレーザーで悪化する場合もあるため、
正確な診断が非常に重要になります。
◆ 皮膚科でできる赤ら顔レーザー治療とは?
一般の皮膚科でも、近年はレーザー機器を導入している医院が増えています。
ただし、導入されているレーザーの種類や治療目的によって、
「保険が使える場合」と「自費診療になる場合」があります。
【皮膚科で行われる主な治療法】
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Vビーム(色素レーザー)
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ヘモグロビンに反応して、拡張した血管を破壊。
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顔全体の赤みや鼻の血管に効果的。
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美容目的だと**自由診療(自費)**になるが、血管腫などの疾患では保険適用。
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ロングパルスYAGレーザー
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深い血管にまで作用し、鼻やあごの赤みにも対応。
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ダウンタイムが短く、男性にも人気。
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IPL(フォトフェイシャル)
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光治療の一種で、赤み・シミ・毛穴を同時に改善。
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多くの皮膚科では美容皮膚科部門で実施。
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【皮膚科のメリット】
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医師の診断で赤ら顔の原因を正確に見極められる
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酒さやアトピー性皮膚炎との併発にも対応できる
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一部、保険適用になる場合がある(例:血管腫)
【皮膚科の注意点】
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美容目的の赤み改善は保険適用外
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美容皮膚科に比べ、機器の種類が限られる場合も
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完全な赤み除去には複数回通院が必要
◆ 美容皮膚科での赤ら顔レーザー治療
美容皮膚科は、審美目的に特化したレーザー・光治療を多く導入しています。
血管拡張だけでなく、肌のキメ・ハリ・トーンアップを同時にケアできるのが特徴です。
【代表的な美容レーザー】
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VビームⅡ・Vビームパーフェクタ
赤み治療のゴールドスタンダード。ダウンタイムが短く、顔全体のトーン改善にも◎。 -
IPL(フォトフェイシャルM22など)
赤ら顔・シミ・くすみをまとめてケアでき、女性に人気。 -
ジェントルYAG・Excel V+(エクセルVプラス)
深部の血管や鼻の赤みにも効果的。男性にも対応。
【美容皮膚科のメリット】
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美容効果が高く即効性がある
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赤みと同時に美白・美肌効果も期待
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最新機器によるオーダーメイド施術が可能
【美容皮膚科のデメリット】
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保険適用外(自由診療)
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費用は1回あたり1~3万円前後
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複数回の通院が必要(3〜5回が目安)
◆ 皮膚科と美容皮膚科の比較表
項目 | 皮膚科 | 美容皮膚科 |
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主な目的 | 医学的治療 | 審美的改善 |
使用機器 | Vビーム・YAGレーザーなど(限定) | VビームⅡ・IPL・Excel V+など |
保険適用 | あり(疾患扱いの場合) | なし(自由診療) |
費用目安 | 数千円〜1万円前後 | 1〜3万円/1回 |
効果 | 緩やか・段階的 | 即効性・高い満足度 |
リスク | 軽い赤み・ヒリつき | 一時的な腫れ・かさぶた |
◆ 保険が使えるケース・使えないケース
赤ら顔の治療でも、「疾患」として診断された場合には保険が適用される可能性があります。
【保険が適用される場合】
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血管腫、単純性血管腫など明確な疾患
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医師が“病的な血管拡張”と判断した場合
【保険が適用されない場合】
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見た目の赤み改善が主目的(美容目的)
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シミやくすみなどを同時に改善したい場合
ポイント:
初診は皮膚科で医師の診断を受け、その後美容皮膚科に紹介してもらう流れが最も安全で確実です。
◆ 自宅でできる赤ら顔ケアの補助法
レーザー治療の効果を維持するためには、日常ケアも大切です。
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紫外線対策を徹底
UVダメージは血管拡張の最大の原因。毎日SPF30以上を使用。 -
熱すぎる入浴・サウナを避ける
温度差が血管を拡張させ、赤みが悪化します。 -
低刺激のスキンケアを使用
アルコールや香料の強い化粧品は避けること。 -
ビタミンC・Kを摂取
血管を強化し、炎症を抑える栄養素。
◆ まとめ:皮膚科でもできるが、目的によって選ぼう
結論から言うと――
赤ら顔のレーザー治療は皮膚科でも可能です。
ただし、「どんな赤ら顔か」「どの程度の改善を求めるか」で選択肢が変わります。
目的 | おすすめ |
---|---|
医学的に診断・治療したい | 一般皮膚科 |
赤みを見た目から改善したい | 美容皮膚科 |
美肌・美白も同時に目指したい | 美容皮膚科 |
費用を抑えたい | 保険適用の皮膚科治療 |
◆ 赤ら顔に悩むあなたへ
「顔の赤みを何とかしたい」
「皮膚科で診てもらうべき?美容皮膚科がいい?」
そんな迷いを感じている方は、まず皮膚科で診断を受け、
原因を特定してから美容皮膚科にステップアップするのが最善です。
最新のレーザー治療は、1回でも肌トーンが明るくなる例もあり、
正しい選択をすれば確実に悩みを軽減できます。