ヒアルロン酸注射は「皮膚科」?「美容皮膚科」?迷った時の選び方
美容目的のシワ・たるみ治療は自由診療!保険適用の違いを解説
「ほうれい線にヒアルロン酸を打ちたいけど、どこの病院に行けばいい?」「近くの皮膚科でもヒアルロン酸注射はできるの?」「ヒアルロン酸注射は保険が効く?」
ヒアルロン酸注射は、メスを使わずにシワやたるみを改善し、顔の輪郭を整えられる人気の高い美容医療です。しかし、いざクリニックを探そうとすると、**「一般皮膚科」と「美容皮膚科」**のどちらで受けられるのか、費用はどうなるのか、といった疑問が出てきます。
結論から言うと、シワやたるみを改善する「美容目的」のヒアルロン酸注射は、一般的に「美容皮膚科」でのみ行われます。
この記事では、ヒアルロン酸注射が皮膚科と美容皮膚科のどちらで行われるのか、そしてなぜ一般皮膚科では美容目的の注射が行われないのかを、「保険診療」と「自由診療」の違いという観点から徹底的に解説します。
1. シワ・たるみ治療のヒアルロン酸は「自由診療」
ヒアルロン酸注射をめぐる最大のポイントは、**「保険が適用されるかどうか」**です。
〇 美容目的のヒアルロン酸注射は「自由診療」
シワ、ほうれい線、たるみによる凹み、顔のボリュームアップ(鼻や顎の形成など)を目的としたヒアルロン酸注射は、**病気の治療ではない「美容目的の医療行為」**と見なされます。
そのため、健康保険が適用されず、**全額自己負担となる「自由診療」**となります。
〇 一般皮膚科は「保険診療」が基本
一般的な皮膚科は、湿疹やアトピー、皮膚炎など皮膚の疾患の治療を目的としており、**健康保険が適用される「保険診療」**を主体としています。
美容目的の自由診療メニュー(ヒアルロン酸注射など)を扱っていないクリニックがほとんどであるため、美容のシワ治療は美容皮膚科を選ぶことになります。
【注意】整形外科でのヒアルロン酸注射
膝の痛みや関節炎などの治療目的で、関節内にヒアルロン酸を注入する場合は、保険が適用されます。これは「病気の治療」にあたるためです。しかし、顔のシワやたるみ治療には保険は適用されません。
2. 美容皮膚科でヒアルロン酸注射を受けるメリット
美容皮膚科は、美容医療の専門的な環境が整っているため、シワやたるみ治療でヒアルロン酸注射を選ぶ際に大きなメリットがあります。
メリット | 具体的な内容 |
専門的な知識 | 注入部位や深さ、必要な量など、顔の解剖学に基づいた専門的な知識を持つ医師が多く在籍しています。 |
多様な製剤の選択肢 | シワの深さや部位(例:ほうれい線、目元、顎など)に応じて、硬さや持続期間が異なる多様なヒアルロン酸製剤の中から最適なものを選べます。 |
デザイン性 | シワを埋めるだけでなく、顔全体のバランスを見て立体的なデザイン(リフトアップ効果、輪郭形成)を相談・実現できます。 |
機器との併用 | レーザー治療や高周波治療など、他の美容機器と組み合わせて、より総合的なたるみ・シワ改善アプローチが可能です。 |
3. ヒアルロン酸注射を受けるクリニックを選ぶ際のポイント
美容皮膚科を選ぶ際は、料金の安さだけでなく、以下の点も確認しましょう。
① 医師の経験と症例数
ヒアルロン酸注射は、**「注入技術」**によって仕上がりが大きく左右されます。カウンセリングで、医師がシワ治療の症例を豊富に持っているか、細かな希望を汲み取ってくれるかを確認しましょう。
② 使用するヒアルロン酸製剤の種類
クリニックが取り扱っているヒアルロン酸の種類やグレード、安全基準をクリアしているか**(厚生労働省の承認薬など)**を確認しましょう。安価な製剤の中には、品質が担保されていないものもあります。
③ アフターフォロー体制
万が一、内出血や腫れ、または仕上がりに納得がいかなかった場合の修正やアフターフォロー体制が整っているかを確認しておくことが重要です。
まとめ:美容目的のヒアルロン酸は「美容皮膚科」へ
シワやたるみ、顔の造形改善を目的とするヒアルロン酸注射は、その目的が美容であるため、基本的に美容皮膚科で、**自由診療(全額自己負担)**として受けることになります。
目的 | クリニックの選択 | 費用 |
顔のシワ・たるみ改善 | 美容皮膚科 | 自由診療 |
皮膚疾患の治療 | 一般皮膚科 | 保険適用 |
関節炎の治療 | 整形外科など | 保険適用 |
シワの悩みを根本から解消し、理想の美しさを手に入れるためにも、ぜひ専門的な知識と技術を持つ美容皮膚科を選び、納得のいくカウンセリングを受けてみてください。