美容皮膚科のVビーム治療と皮膚科治療の違い


赤ら顔や毛細血管拡張症など、顔の赤みが気になる人に注目されているのが「Vビームレーザー」。しかし、一般皮膚科でも似たような治療を受けられることがあり、「どちらを選べばいいのか分からない」という声も少なくありません。ここでは、美容皮膚科のVビーム治療と、一般皮膚科で行われる治療の違いを詳しく解説します。


1. Vビームとは?

Vビームは「色素レーザー」の一種で、血管の赤みに特化したレーザー治療機器です。波長が595nmと短く、毛細血管内のヘモグロビンに吸収されやすい特徴があります。これにより、血管をピンポイントで加熱・破壊し、赤みを改善します。


2. 美容皮膚科でのVビーム治療の特徴

美容皮膚科では、Vビーム治療を美容目的で行うケースが多く、治療内容も自由度が高いのが特徴です。

  • 施術目的:赤ら顔・ニキビ跡の赤み・酒さ・毛細血管拡張症など

  • 照射パラメータ:肌質や症状に合わせて細かく調整可能

  • 麻酔クリームや冷却機能:痛みを軽減するための配慮が充実

  • 料金体系:1回あたり1〜3万円前後(自費診療)

また、アフターケアとして美白・鎮静パックやビタミン導入など、美容的なサポートも受けられる点が強みです。


3. 一般皮膚科での治療との違い

一方、保険診療の範囲で行われる皮膚科の治療は、「病気」として認められる症状が対象となります。

  • 対象疾患:毛細血管拡張症、単純性血管腫、苺状血管腫など

  • 使用機器:Vビームやダイレーザーを導入している場合もあるが、台数は限られる

  • 治療費:保険適用で3割負担(例:1回あたり数千円)

  • 目的:見た目改善よりも「疾患の治療」を優先

したがって、「美容目的で赤ら顔を改善したい」場合は美容皮膚科、「病的な血管の拡張を治したい」場合は一般皮膚科が適しています。


4. どちらを選ぶべき?

選ぶ際のポイントは「目的」と「予算」です。

目的 適した診療科 費用目安 治療内容
病的な血管拡張の改善 皮膚科(保険診療) 数千円程度 Vビームまたは他の血管レーザー
美容目的の赤み改善 美容皮膚科(自費) 1〜3万円 出力調整・美肌ケア併用可能

5. まとめ

Vビームは赤ら顔治療の中でも効果が高い方法ですが、治療の目的によって皮膚科と美容皮膚科のどちらを選ぶかが重要です。

  • 保険で治療したい場合 → 一般皮膚科へ

  • 美容的にトータルケアしたい場合 → 美容皮膚科へ

症状の原因がわからない場合は、まず皮膚科で診断を受け、そのうえで美容皮膚科に相談するのが安心です。

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