商号登記とは?会社設立時に押さえるべき手順と注意点
会社を設立する際、商号の登記は必須の手続きです。「商号って何?どうやって登記するの?」と疑問に思う方も多いでしょう。この記事では、商号登記の基礎知識、手続きの流れ、注意点まで詳しく解説します。
商号とは?
商号とは、会社の名前のことです。法人登記上の正式名称で、会社の顔とも言える重要な要素です。
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株式会社の場合:○○株式会社
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合同会社の場合:○○合同会社
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ポイント:会社法で規定された文字や表現しか使えない場合があります
商号のルール
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同一商号の重複禁止
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同じ市区町村内で同じ商号を使うことはできません
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法務局で事前に検索可能
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会社の種類を必ず含める
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株式会社、合同会社、合名会社、合資会社など
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公序良俗に反する名称は不可
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法的に問題のある言葉や誤解を招く名称は避ける
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商号登記の手順
1. 商号の決定
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類似の商号がないか法務局で確認
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Web検索や法人登記簿謄本で重複チェック
2. 定款の作成
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商号を定款に記載
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電子定款で作成すると、印紙税4万円が不要
3. 設立登記の申請
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商号を含む会社設立登記を法務局に申請
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提出書類:
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登記申請書
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定款(電子定款の場合はPDF提出)
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代表者印や印鑑届出書
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資本金の払込証明書
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登録免許税:株式会社は最低15万円
4. 登記完了
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商号登記が完了すると、正式に会社名として使用可能
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登記完了後は銀行口座開設や契約に使用可能
商号登記で注意すべきポイント
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商号は早めに決定する
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会社設立のスケジュールがスムーズになります
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商号の変更には登記が必要
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後から変更する場合、再度法務局に申請
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変更には登録免許税3万円がかかります
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商標登録との違いを理解する
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商号と商標は別物
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ブランド名として商標も保護したい場合は別途申請が必要
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類似商号や業種の制限に注意
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同じ業種で紛らわしい商号はトラブルの原因に
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類似商号は避けるのがベター
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まとめ
商号登記は会社設立の重要な手続きで、会社の正式名称を法務局に登録する作業です。決定の際は、重複や公序良俗、業種との関係に注意し、定款作成から登記申請までの流れを押さえておくことが大切です。
登記が完了すると、銀行口座開設や契約にも使用できるため、商号は会社設立の第一歩として慎重に決めましょう。