高額請求トラブル事例:美容皮膚科と皮膚科の違いを理解して安全に通う方法
最近、美容皮膚科で高額請求のトラブルに巻き込まれたという話をよく聞きます。
「最初はカウンセリングだけだったのに、予想以上の請求が来た」
「保険が使えず高額になった」
こうしたトラブルは、美容皮膚科と一般皮膚科の仕組みの違いを理解していないことが原因のことが多いです。
この記事では、実際の事例とともに、違いをわかりやすく解説します。
■ 1. 美容皮膚科と皮膚科の根本的な違い
| 項目 | 美容皮膚科 | 皮膚科(保険診療) |
|---|---|---|
| 保険適用 | 基本的になし(自由診療) | あり(健康保険適用) |
| 料金体系 | 自由設定、施術によって高額になることも | 保険点数に基づくため明確 |
| 目的 | 美容・審美目的(シワ改善、脱毛、レーザー治療など) | 病気やトラブルの治療(湿疹、アトピー、ニキビ治療など) |
| 契約・説明 | カウンセリング後に契約が必要、内容によっては高額 | 診察と処方のみ、契約不要 |
ポイントは、美容皮膚科は自由診療であり、価格が非常に高額になる場合があることです。
■ 2. 高額請求の典型的なトラブル事例
事例1:レーザー脱毛で契約後に追加料金
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契約時「全身脱毛20万円」と説明
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実際には毛質や範囲によって追加料金を請求
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消費者センターに相談しても契約書の条件で対応が難しい場合あり
事例2:美容注射や点滴の回数券で想定以上の費用
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美肌注射1回1万円の案内
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回数券で10回分購入、総額10万円
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効果が感じられず途中でやめたい場合も返金が困難
事例3:保険適用と思い込んで施術
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ニキビ治療目的で来院したが、美容目的のピーリングに誘導
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保険が効かず高額請求
■ 3. トラブルを避けるためのチェックポイント
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契約前に料金を明確に確認
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カウンセリングで「総額いくらになるか」必ず書面で確認
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追加費用やオプションについても事前に質問
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保険が使えるかどうか確認
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「美容目的」と「治療目的」で料金は大きく変わります
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ニキビや湿疹などの病気治療は皮膚科で保険適用が基本
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契約書や同意書を必ず保管
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万一トラブルになった場合、証拠として有効
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口コミ・評判を事前にチェック
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高額請求の事例がないか確認
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SNSや消費者センターの相談事例も参考
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強引な勧誘に注意
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回数券や高額プランを押し売りするところは要注意
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「考える時間がほしい」と断るのも権利です
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■ 4. 安全に美容皮膚科を利用するための心構え
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目的を明確にする
→ 美容なのか治療なのかをはっきり区別 -
予算を決める
→ 契約前に総額と上限を確認 -
契約書を読む癖をつける
→ 細かい注意事項やキャンセル規定を必ず確認 -
複数院で比較する
→ 同じ施術でも料金やサービス内容は大きく異なる
■ 5. まとめ
美容皮膚科での高額請求トラブルは、自由診療であることと契約内容の理解不足が原因で起こります。
一方で、一般皮膚科は保険診療が基本で明瞭な料金体系です。
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美容皮膚科:自由診療、契約前に総額・追加費用を確認
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皮膚科:保険診療、病気治療がメインで費用明確
正しい知識を持ち、事前に確認・比較することで、トラブルを防ぎ、安全に美容施術を受けることができます。