そら豆・豆苗が黒くなる!?原因と対策・予防法を徹底解説
家庭菜園や水耕栽培で育てているそら豆や豆苗が、ある日黒く変色してしまった経験はありませんか?
「病気?害虫?どうすれば改善できるの?」と悩む方も多いでしょう。
この記事では、そら豆や豆苗が黒くなる原因、症状の見分け方、対策方法、予防法までを詳しく解説します。
そら豆・豆苗の黒い症状の原因
そら豆や豆苗が黒くなる原因は主に病気・害虫・環境ストレスの3つです。
1. 黒斑病(カビ・菌による感染症)
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原因:カビ(糸状菌)が葉や茎に感染
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症状:葉や茎に黒い斑点や斑紋が現れ、ひどくなると茎全体が黒ずむ
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発生条件:湿度が高い、風通しが悪い、水やりの頻度が多い
対策・予防
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患部は早めに切り取り、他の株と接触させない
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風通しの良い場所で栽培する
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水やりは根元のみに控えめに行う
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病気が広がる場合は、園芸用殺菌剤を使用する
2. 炭そ病(カビによる黒色病斑)
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原因:カビ(Colletotrichum属)による感染
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症状:葉に黒い点状の斑紋が出て、茎やさやも黒く変色
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発生条件:多湿・高温環境で発生しやすい
対策
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感染株は速やかに撤去
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残渣は畑から取り除き、次作での感染源を減らす
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栽培間隔を広めに取り、通風を良くする
3. 根腐れ・茎腐れ
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原因:過湿や水はけの悪さによる根や茎の腐敗
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症状:株元や茎が黒く柔らかくなる
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発生条件:水やりが多すぎる、土や培地が排水不良
対策
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栽培容器の底に排水穴を設ける
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水やりの頻度を見直す
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栽培中の株の間隔を広げ、風通しを良くする
4. 虫害による黒化
アブラムシやハダニなどの害虫が原因で、茎や葉が黒ずむ場合もあります。
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原因:害虫の排泄物や吸汁による二次感染
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症状:小さな黒い斑点や汚れ、葉の変形
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対策:
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発生初期に見つけて駆除
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天敵(テントウムシなど)や農薬を活用
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葉裏の観察を欠かさず行う
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そら豆・豆苗の黒化を防ぐ栽培ポイント
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風通しの良い環境を確保
密植せず、株間を広めに取ることで湿度を下げる。 -
水やりは根元中心に
葉や茎に水がかからないようにすると、カビや病気の発生を抑えられる。 -
土や培地の清潔を保つ
前作の残渣を残さない、使い回しの培地は消毒する。 -
適温・適湿で栽培
豆苗は15〜25℃が適温。湿度が高すぎると黒斑病のリスク増。 -
早めの摘芯や収穫
病気の初期症状を見つけたら、早めに摘芯や収穫して広がりを防ぐ。
黒くなったそら豆・豆苗の処理方法
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感染部分は切り取る:黒くなった葉や茎は早めにカット
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他の株と分ける:病気の拡散を防ぐために隔離
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廃棄方法に注意:土に埋める場合は他作物への感染リスクを考慮
病気が広がってしまった場合は、株全体を処分するのが安全です。
まとめ
そら豆や豆苗の黒化は、主に病気(黒斑病・炭そ病)、根腐れ、害虫被害が原因です。
ポイントは以下の通りです。
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発生初期に株を観察して、早めに対処する
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水やり・風通し・栽培間隔など、環境管理を徹底
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病気の株は隔離・処分して、残りの株を守る
家庭菜園でも、ちょっとした環境管理と早期対応で、そら豆や豆苗を健康に育てることができます。