【一般社団法人の登記ガイド】設立手続きとやることリストを徹底解説
序文:一般社団法人を設立したい人へ
「会社ではなく一般社団法人を作りたいけど、登記の手順がわからない…」
「設立に必要な書類や費用、注意点を整理したい」
一般社団法人は営利を目的としない法人形態で、社会貢献や事業活動に活用できます。しかし、登記手続きを正しく行わないと設立が完了せず、活動に支障が出ることもあります。
この記事では、一般社団法人設立の登記手続きと必要な準備、やることリストをわかりやすく解説します。
1. 一般社団法人とは?
一般社団法人は、以下の特徴を持つ法人です。
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営利目的ではなく、非営利活動を基本とする
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1人でも設立可能(理事が1名でも設立可)
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法人格を持つため、契約・資産所有・銀行口座開設が可能
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定款で目的や事業内容を自由に設定できる
会社設立との違いは、出資者の出資義務がない点や、利益配分が制限される点です。
2. 一般社団法人設立のやることリスト
ステップ1:基本事項の決定
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法人名(商号)を決定
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本店所在地の住所を決定
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目的・事業内容を明確化
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理事・監事の選任(最低1名の理事、監事は任意)
ステップ2:定款作成
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定款に記載すべき内容
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目的・名称・事務所所在地
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社員の資格・社員総会の運営方法
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理事・監事の職務と任期
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事業年度・公告方法
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定款は紙で作成する必要があり、公証人の認証は不要(株式会社とは異なる)
ステップ3:設立総会の開催
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発起人が集まり、定款を承認
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理事・監事の選任
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設立に必要な決議を記録(議事録作成)
ステップ4:設立登記の申請
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提出先:本店所在地を管轄する法務局
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必要書類
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設立登記申請書
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定款(原本)
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設立総会議事録
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理事・監事の就任承諾書
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印鑑証明書
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登録免許税:6万円(株式会社より安価)
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登記完了後、法人格を取得
ステップ5:設立後の手続き
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銀行口座開設(法人口座)
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税務署届出(法人設立届出書)
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社会保険・労働保険の加入(従業員がいる場合)
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必要に応じて許認可申請
3. 登記をスムーズに進めるコツ
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やることをリスト化して順番に確認
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定款や議事録の書式はフォーマットを活用するとミスを防げる
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専門家に相談(司法書士・行政書士)
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法人設立経験が豊富な専門家に依頼すると、書類不備による申請却下を防げます
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4. よくある失敗パターン
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定款の記載内容が不十分 → 登記申請が却下
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本店所在地の住所に不備がある
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理事や監事の書類不備
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登録免許税の払い忘れ
事前にチェックリストを作り、漏れなく準備することが重要です。
5. まとめ:一般社団法人の登記は計画的に
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一般社団法人設立は「基本事項決定 → 定款作成 → 設立総会 → 登記申請 → 設立後手続き」の順で進める
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登記に必要な書類や費用を事前に確認
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専門家に相談することで、スムーズかつ安全に法人設立が可能
しっかり計画を立てて準備すれば、社会的信用を持った法人として活動を開始できます。