【そのまま使える】訃報の回覧板テンプレート|家族葬・一般葬別の文例と、書いてはいけない「忌み言葉」の注意点
町内会や自治会の班長として、最も神経を使う仕事の一つが「訃報の回覧板」の作成です。
「どのような項目を載せればいいのか?」「家族葬の場合はどこまで書くべきか?」「失礼な表現になっていないか?」と、白紙の用紙を前に悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。訃報はスピードが命ですが、同時に正確さと礼儀も欠かせません。
この記事では、そのままコピー&ペーストして使える「訃報の回覧板テンプレート」を、葬儀の形式別に用意しました。あわせて、弔事の文書で絶対に避けるべき「忌み言葉」のマナーについても詳しく解説します。
1. 【一般葬】参列を受け入れる場合の回覧板テンプレート
近隣住民や知人の参列を広く受け入れる「一般葬」の場合は、場所や時間を正確に伝えることが最も重要です。
訃報(お知らせ)
○○町○丁目の ○○ ○○ 様(享年○歳)におかれましては、去る○月○日、逝去されました。
ここに謹んで哀悼の意を表し、お知らせ申し上げます。
なお、葬儀告別式は下記の通り執り行われます。
記
通夜式
日時:○月○日(曜日) 午後○時〜
葬儀・告別式
日時:○月○日(曜日) 午前○時〜
斎場名
○○斎場(住所:○○市○○町1-2-3)
電話:00-0000-0000
喪主
○○ ○○ 様(故人との続柄:○)
以上
○○町内会 会長 ○○ ○○
○○班 班長 ○○ ○○
2. 【家族葬】参列や香典を辞退する場合の回覧板テンプレート
最近主流となっている「家族葬」では、周囲に「参列しなくて良いこと」を明確に伝え、余計な気遣いをさせない配慮が必要です。
訃報(お知らせ)
○○町○丁目の ○○ ○○ 様におかれましては、去る○月○日、逝去されました。
ここに謹んでお知らせ申し上げます。
故人様ならびにご遺族の強いご意向により、葬儀は近親者のみにて執り行われました(または執り行われます)。
つきましては、ご弔問・ご香典・ご供花・ご弔電の儀は、固くご辞退されております。
誠に勝手ながら、ご遺族の静かに見守りたいという意向を尊重し、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
以上
○○町内会 会長 ○○ ○○
○○班 班長 ○○ ○○
3. 訃報作成時に必ず守るべき「3つのルール」
回覧板を作成する際、感情的になりすぎず、以下のポイントを抑えることで信頼される文書になります。
① 句読点(、。)を使わない慣習
古くからの慣習として、弔事の案内には「、」や「。」を打たないというマナーがあります。これは「法事が滞りなく終わるように」「関係が途切れないように」という願いが込められています。現代では気にしないケースも増えていますが、空白(スペース)を使って読みやすく調整するのが無難です。
② 亡くなった理由は書かない
病死や事故など、亡くなった原因(死因)を記載する必要はありません。ご遺族から特別な依頼がない限り、「逝去されました」という表現のみに留めるのが礼儀です。
③ 「享年」と「満何歳」の確認
亡くなった年齢を記載する際は、数え年である「享年」か、実年齢である「満」かをご遺族に確認しましょう。最近は分かりやすく満年齢で記載することが増えています。
4. 絶対に書いてはいけない「忌み言葉」と注意点
訃報の案内文や添える言葉において、不幸が重なることを連想させる「忌み言葉(いみことば)」は厳禁です。
重ね言葉(不幸が重なることを連想させる)
「たびたび」「重ね重ね」「いよいよ」「ますます」
これらは「不幸が繰り返される」ことを連想させるため、別の表現に言い換えます。
縁起の悪い言葉(直接的な表現)
「死ぬ」「生きている時」
「逝去(せいきょ)」「ご生前(ごせいぜん)」などの敬語表現を使いましょう。
迷信や宗教的なタブー
「四」「九」
「死」や「苦」を連想させる数字は、できるだけ避けるか、構成を工夫します。
「迷う」「浮かばれない」
ご遺族の不安を煽るような言葉は使いません。
5. 回覧板を回す際の「班長としての振る舞い」
テンプレートを印刷し、いざ回覧板を回す際にも、ちょっとした気遣いで地域の印象が変わります。
速やかに回す: お通夜や葬儀の日時は迫っていることが多いです。可能な限り、訃報を受けたその日のうちに回し始めるのが理想です。
最初の人に一声かける: 「お急ぎの内容ですので、早めの回覧をお願いします」と添えるだけで、情報の伝達スピードが上がります。
プライバシーの保護: 家族葬で「住所を伏せてほしい」と言われた場合は、絶対に斎場名や地図を載せないように徹底してください。
まとめ:正確な情報こそが、最高のお悔やみ
町内会の班長として訃報の回覧板を作るのは、非常に重責を感じるものです。しかし、最も大切なのは豪華な文章ではなく、**「住民が迷わないための正確な情報」**です。
一般葬なら、場所と時間を明確に。
家族葬なら、辞退の意向をはっきりと。
忌み言葉を避け、ご遺族の意向を最優先にする。
このポイントさえ守れば、ご遺族に失礼を働くことはありません。テンプレートを活用して、冷静かつ速やかに対応を進めていきましょう。
もし、ご遺族の意向が途中で変わったり、判断に迷うことがあれば、すぐに町内会長へ相談してください。一人で抱え込まず、組織として動くことが、班長としての役割を全うする近道です。