【図解】点検記録簿の記号の意味は?「レ」「◯」「×」の正しい書き方と点検のコツ
ユーザー車検に挑戦しようと「定期点検整備記録簿」を手に入れたものの、並んでいるチェック項目や謎の記号を前に「どう書けばいいの?」と手が止まってしまっていませんか?
「レ点って何?」「交換した時はどの記号?」「自分で点検して間違えたら罰せられるの?」
そんな疑問を抱くのは、あなたが愛車を大切にしている証拠です。実は、記録簿の記号には明確なルールがあり、書き方さえ分かれば個人でも十分に作成可能です。
この記事では、点検記録簿に使われる記号の正しい意味から、具体的な書き方の手順、そして車検時に検査官が見ているポイントまでを詳しく解説します。この記事を読み終える頃には、自信を持って記録簿を完成させられるようになっているはずです。
1. 点検記録簿の主要な記号とその意味
記録簿にはいくつかの記号が登場しますが、主に使われるのは「レ」「〇」「×」「/」の4つです。それぞれの意味を正しく理解しましょう。
「レ」:点検して異常なし(良好)
最も頻繁に使用する記号です。各項目を目視や動作確認で点検し、問題がなかった場合に記入します。
例:ブレーキを踏んでしっかり止まる、ワイパーが正常に動く、など。
「〇」:整備・調整して良好
点検した結果、少し調整が必要だった場合に使用します。
例:タイヤの空気圧が低かったので補充した、ブレーキペダルの遊びを調整した、など。
「×」:部品交換
消耗品や故障したパーツを新しいものに交換した際に記入します。
例:摩耗したブレーキパッドを交換した、切れた電球を交換した、など。
「/(斜線)」:該当なし
その車に装備されていない項目や、今回の点検対象外の項目に使用します。
例:マニュアル車ではないので「クラッチ」の項目に斜線を引く、など。
「△」:修理
交換まではいかないものの、分解修理(オーバーホール)などを行った場合に使用します。
2. 記録簿の具体的な書き方ステップ
それでは、実際に記入する際の手順を見ていきましょう。
ステップ1:車両情報の記入
まずは、車検証(自動車検査証)を見ながら、以下の情報を正確に記入します。
車名(トヨタ、ホンダなど)
登録番号(ナンバープレートの内容)
車台番号(アルファベットと数字の組み合わせ)
点検時の走行距離
ステップ2:各項目の点検と記号記入
記録簿の左側から順番に点検していきます。
エンジンルーム:オイル漏れはないか、ベルトの張りは適切かを確認し「レ」を記入。
室内:ブレーキペダルの踏みしろ、パーキングブレーキの引きしろを確認し「レ」を記入。
外回り・足回り:タイヤの溝、ボルトの緩みをチェック。
ステップ3:点検の結果と整備の概要
記録簿の右下付近にある備考欄や要整備箇所欄に、交換した部品名(例:エンジンオイル交換、ワイパーゴム交換など)を具体的に記入すると、より信頼性の高い記録簿になります。
3. 初心者が迷いやすい「これってどう書く?」
自分で点検しても大丈夫?
結論から言えば、自分の車を自分で点検して記録簿を作成することは法律で認められています。
「整備士の資格がないと書いてはいけない」というのは誤解です。氏名欄にはご自身の名前を記入し、印鑑(または署名)をすれば、立派な公的書類として受理されます。
分からない項目はどうすればいい?
「排気ガスの状態」や「ブレーキの分解点検」など、専用の器具がないと確認できない項目もあります。その場合は無理に「良好」とするのではなく、ユーザー車検の当日、検査場の窓口で「後整備(あとせいび)にする項目があります」と相談するのも一つの手です。
4. 車検当日にチェックされる「最重要項目」
記録簿を完璧に書いても、実車が基準を満たしていなければ不合格です。特に以下の3点は、記録簿の記入内容と一致しているか厳しく見られます。
タイヤの残り溝:スリップサイン(1.6mm)が出ていないか。記録簿に「1.6mm以上」と書いてあるのに実際はツルツル…というのは最も避けたいパターンです。
灯火類:ヘッドライトやウィンカー、ナンバー灯が一つでも切れていると、その場で不合格となります。
発炎筒の期限:助手席の足元などにある発炎筒の有効期限が切れていないか確認しましょう。
5. 記録簿を正しく残すメリット(収益・査定面)
点検記録簿を丁寧に作成・保存しておくことは、単に車検を通すためだけの作業ではありません。
売却時の査定アップ:将来、車を買い替える際、メンテナンス履歴がはっきりしている車は「素性が良い車」としてプラス査定になりやすいです。
トラブルの早期発見:定期的に記録をつけることで、消耗品の交換時期を予測でき、突然の故障による手痛い出費を防げます。
維持費の節約:自分の車の状態を知ることで、無駄な整備を断れるようになり、結果としてカーライフ全体のコストダウンに繋がります。
6. まとめ:正しい記号で自信を持ってユーザー車検へ
「点検整備記録簿」は、あなたの車が安全であることを証明する大切なラブレターのようなものです。
「レ」は異常なし
「〇」は調整
「×」は交換
この基本さえ押さえておけば、決して難しいものではありません。一つひとつの項目を自分の目で確認することで、愛車への理解も深まり、より安全なドライブを楽しめるようになります。
まずは車検証を片手に、できる範囲の点検から始めてみませんか?