ドイツはなぜ「GER」ではなく「DEU」?主要国の3文字コード一覧と意外な由来まとめ

 

国際大会のテレビ中継や、入国審査の書類、あるいはオンラインショッピングの住所入力などで、「DEU」という表記を見て「これはどこの国だろう?」と疑問に思ったことはありませんか?日本の感覚であれば、ドイツは英語で「Germany」なのだから「GER」になりそうなものですが、国際標準の場では「DEU」と表記されることが多々あります。

こうした3文字の国名コードは、世界共通のルールに基づいて決められていますが、英語名とは異なる表記を持つ国が少なくありません。そこには、その国が歩んできた歴史や自国語への誇りが深く関わっています。

この記事では、ドイツが「DEU」と呼ばれる理由をはじめ、主要国の3文字コード一覧と、思わず誰かに話したくなる意外な由来について詳しく解説します。


1. ドイツが「DEU」と表記される理由

結論から言うと、「DEU」はドイツ語による自国名**「Deutschland(ドイチュラント)」**の頭文字を取ったものです。

ISO 3166-1という世界共通ルール

私たちが日常的に目にする3文字コードの多くは、国際標準化機構(ISO)が定める「ISO 3166-1 alpha-3」という規格に基づいています。この規格では、必ずしも英語名が優先されるわけではなく、その国の公用語や自国内での呼称が反映されるケースが多いため、ドイツは「Germany」由来の「GER」ではなく「DEU」が採用されています。

「GER」が使われるケースもある?

実は、オリンピックなどのスポーツ大会(IOCコード)やサッカーの国際試合(FIFAコード)では、英語名の「Germany」から取った「GER」が使われています。使用される場面(規格)によってコードが異なるため、混乱を招きやすいポイントとなっています。


2. 【一覧表】主要国の3文字コード(ISO規格)

世界の主要な国々の3文字コードをまとめました。「なぜこの綴りなのか?」を考えながらチェックしてみてください。

国名英語名3文字コード由来・備考
日本JapanJPN英語名より
アメリカUnited StatesUSA英語名(略称)より
ドイツGermanyDEUドイツ語名「Deutschland」
フランスFranceFRA英語・仏語共通
スイスSwitzerlandCHEラテン語名「Confederatio Helvetica」
スペインSpainESPスペイン語名「España」
中国ChinaCHN英語名より
韓国South KoreaKOR英語名より
オーストリアAustriaAUT英語名より
南アフリカSouth AfricaZAFオランダ語系「Zuid-Afrika」

3. 英語名と全然違う!意外な由来を持つ国々

一覧表の中でも特に目を引く、英語名とはかけ離れたコードを持つ国には、興味深い背景があります。

スイスが「CHE」の理由

スイスの英語名は「Switzerland」ですが、コードは「CHE」です。これは、スイスの正式名称であるラテン語の**「Confederatio Helvetica(コンフェデラティオ・ヘルベティカ)」**に由来します。スイスはドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つを公用語としているため、特定の言語に偏らないよう、中立的なラテン語が公式な場(通貨や車の国別識別記号など)で広く使われています。

スペインが「ESP」の理由

スペインは英語で「Spain」ですが、コードは**「España(エスパーニャ)」**から取った「ESP」です。スペイン語の響きを大切にする国民性が現れています。

南アフリカが「ZAF」の理由

南アフリカ(South Africa)が「SAF」ではなく「ZAF」なのは、かつての公用語の一つであったオランダ語由来の表記**「Zuid-Afrika」**から来ているためです。現在のアフリカーンス語でも南アフリカは「Suid-Afrika」と書きますが、伝統的な綴りがコードとして残っています。


4. 知っておくと役立つ「2文字コード」との違い

3文字コード(alpha-3)の他に、2文字コード(alpha-2)というものも存在します。これらは用途によって使い分けられています。

  • 2文字コード(JP, US, DEなど): 主にインターネットの国別ドメイン(.jp, .ukなど)や、通貨コード(JPY, USD, EUR)の一部として使われます。非常にコンパクトで利便性が高いのが特徴です。

  • 3文字コード(JPN, USA, DEUなど): 2文字よりも視覚的に国名を判別しやすいため、統計データ、パスポートのマシン読取領域、国際的な物流管理などで重宝されます。

ドイツの場合、2文字コードでは「DE」となりますが、これもやはり「Deutschland」の頭文字から来ています。


5. まとめ:コードの背景には国の歴史が詰まっている

「DEU」や「CHE」といった、一見すると分かりにくい3文字コード。その背景を紐解くと、英語が公用語ではない国々の自国語に対するアイデンティティや、多民族・多言語国家ゆえの配慮が見えてきます。

単なる「記号」として暗記するのではなく、「その国では自分たちのことをどう呼んでいるのか」という視点を持つと、国際ニュースや海外旅行がより一層興味深いものになるはずです。

次に海外のスポーツ中継や製品ラベルを見たときは、ぜひその3文字の由来を想像してみてください。

世界の国名表記や国際規格の成り立ちについて、さらに詳しく調べてみると、知られざる歴史の繋がりを発見できるかもしれません。



スペインの国コード「ESP」の謎を解く! 意外な由来と世界の国名略称ルール


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